『オーメン』

また間があいてしまった。
ここのところ、映画見る頻度が落ちてきてるのでまたペースを上げていきたい。
最近、新作よりも昔の映画の方が面白くて困る。未見の新作より一度見たことがある昔の良作を見返したいという気分になりがちなのは年を取った証拠かもしれない。まあ本気で面白いと思える新作が少なくなってきているのは確かな気がするのだが…。

というわけで、これも随分昔にTVで見たきりになっていたアンチキリスト映画の傑作『オーメン』。

オーメン 特別編 [DVD]

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奇しくもこのDVDを見返している最中に今度リメイクされるというニュースを耳にした。どうやら「けものの数字」666にちなみ、2006年6月6日の公開予定らしい。オリジナルでグレゴリーペックが演じた大使役を誰がやるのか興味深い。まあオリジナルで十分なクオリティなので、いまさらリメイクする価値があるとも思えないのだが…。商売上手なのは間違いない。

久しぶりに見返してみてもやっぱりゾクゾクする面白さがある。以前ここに書いた『エンゼルハート』や『悪魔を憐れむ歌』同様、露骨なモンスターが登場しない悪魔モノって大好きなんだが、これはその最高峰に位置する作品だと思う。

エンゼル・ハート [DVD]

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悪魔を憐れむ歌 [DVD]

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内容をいまさら説明するまでも無いほど有名だと思うが、主人公であるグレゴリーペック演じる大使が高齢で授かった初めての子供が出産時に死んでしまい、同時に生まれて母親が亡くなった別の赤ん坊を密かに自分の子供として育てることにするのだが、その子供が実は悪魔の申し子で、だんだん大使の周囲で奇怪な事件が起こり始めるという物語。
昔見たときはダミアンという名前をそのときに初めて耳にしたのでなんとも思わなかったが、今となってはダミアンという名前が有名になりすぎて、もはやその名前で呼ばれているだけでインパクトがある。

全然関係ないのだが、冒頭のローマの町をハイヤーで走るグレゴリ-ぺックの映像はちょっと『ローマの休日』を思い出させる。

ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 (初回生産限定版) [DVD]

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スタートレック』や『猿の惑星』のスコアでも有名なジェリーゴールドスミス作曲のサントラも素晴らしく、『ファイナルファンタジー8』のオープニングテーマ曲が激似だったことでも有名なダミアンのテーマは彼の最高傑作の一つだと思う。

ファイナルファンタジー?

ファイナルファンタジー?

ご丁寧に『オーメン』三部作を一気に貸してくださった方がいたので、この際全部見てみようと思う。2作目、3作目は見たような見てないようなあやふやな記憶しかないので、これから見るのがとても楽しみ。