『マッドマックス』3部作
アマゾンのマーケットプレイスで、今は絶版となってしまった『マッドマックス』DVDBOXを見つけたのでつい購入してしまった。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2000/04/21
- メディア: DVD
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この映画、初めて見たのは中学生の時、もう15年も前になる。その当時ハマりまくって何度もビデオをレンタルしたことを覚えている。同じ世代の方なら大体そうだと思うが、ご多聞に漏れず、核戦争後の荒廃した世界で革ジャン着た男が闘うといえば『北斗の拳』であり、本来のオリジナルであるところの『マッドマックス』は『北斗の拳』を実写にしたかのような世界観という、なんとも申し訳ない入り方ではあったのだが…。
北斗の拳―完全版 (1) (BIG COMICS SPECIAL)
- 作者: 武論尊,原哲夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/01/01
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『マッドマックス』一作目は正直そんなに好みな映画ではなかった。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2001/02/23
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- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/11/25
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そして『マッドマックス2』だが、ここで、あの『北斗の拳』にインスピレーションを与えたであろう荒廃した近未来で繰り広げられるぶっ飛んだキャラクターによるバイオレンスアクションという新しい世界観が作り上げられたといえるだろう。革ジャンと肩当とボロ布やレザーアイテムを組み合わせたコスチュームデザインは今見ても十分にカッコいい。キャラクターも、筋肉ムキムキアメフトマスク男とか、ガリガリの変態飛行機乗りとか、ブーメラン小人とか多種多様で見ているだけで面白い。最後に繰り広げられる長丁場のカーアクションの構成もスタントもすばらしいの一言。
そして3作目の『マッドマックスサンダードーム』。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2005/04/22
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タイトルにもなっているサンダードームというのは、物語の舞台となる砂漠の町バータータウン(交換の町)にある、争いごとに決着をつけるために一対一で闘う闘技場のこと。伸びる紐で体をドームに結び付けられた2人がその紐の反発を利用して宙を舞いながらアクロバティックに闘う様は非常に面白い。三作目だけ、妙に笑える演出が多いのだが、これがなんともいい味を出している。チェーンソーを手に入れたはいいが、うまくエンジンがかからず、大男に追いまわされたりといったジャッキーチェンのようなシーンが随所に入っていてこれも楽しめる。まあ前2作のような壮絶なバイオレンスアクションを期待していた方々には、こういったコメディっぽいノリがまた嫌われる要因ともなっているようだが…。
まだいくらでも書くことは尽きないのでキリが無いので今日はこの辺で。
それにしても、今見てもこんなに面白いこと自体が凄いことなのだが、それどころか正直、最近公開されたどの映画よりも面白いと思ってしまた。
『キャプテンウルフ』
ディズニー製作のアクション映画『キャプテンウルフ』を見た。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2006/02/22
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ヴィンディーゼル版『キンダガートンコップ』?
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2002/11/22
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内容は、ヴィンディーゼル扮する軍人が、秘密兵器の開発者の家族を守るためにその家の子供たちの子守りを一手に引き受ける羽目になるというまあそんなような話なのだが。
なんといっても驚きなのは、冒頭のアクション以外に作りがとても安いこと。その安さたるやまるで火曜サスペンス並。最後の装置とかそれなりにお金かかってる気もするのだが、印象が安いのでどうにでもなりそう。火曜サスペンスでテキトーにパクったら内容の安さと映像の安さがマッチしてまるでコンビニのスシのような旨さに仕上がりそう。
あと、ガレッジセールのゴリがヴィンディーゼルの声を吹き替えているらしいのだが、これがあまりにも合ってなくて、吹き替え好きなのだが、英語で見てしまった。ディズニーはよくそういう吹き替えが多いうところも嫌いだ。
あまりけなしてばっかりでも何なので良かったところも。
実は結構細かい伏線みたいなのも張ってあったりして、シナリオはそれなりに頑張っていると思う。ただ、さすがにベタなので見ててことごとく分かってしまうようなものなのだが。
それはそうと『LOST』の感想書きたいんだけど、あと数話で第一シーズン終わりそうなので、それが終わたらまとめて書くか。何書いてもネタバレになりそうだが。
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ちなみに今は『マッドマックス』三部作のDVDBOXをamazonで中古で購入したので、見返し中。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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『ナイトウォッチ』
ロシア産のSF映画『ナイトウォッチ』を観た。
- 作者: セルゲイ・ルキヤネンコ,法木綾子
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ロシアSFと言えばタルコフスキー(『惑星ソラリス』『ストーカー』など)の押井守を10倍眠くしたような映画とか『火を噴く惑星』みたいないかにもなものなど、癖のある作品しか記憶に無いのだが、この『ナイトウォッチ』はどっちかというとハリウッド寄りなエンターテイメント作品にしようと頑張っている。とはいえ、素直なハリウッド映画になっていないところがまあ見所といえば見所。
- 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
- 発売日: 1998/09/25
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内容は、簡単に言うと、『マトリックス』+『ハイランダー』+『バンパイアモノ』といった感じ。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2000/03/17
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- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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はるか昔から光と闇の軍勢に別れて戦ってきた異種の者達は、昼は光の者達を監視する闇のデイウォッチ、夜は闇の者達を監視する光のナイトウォッチによって均衡を保っていた。その均衡が新たに現れる異種がどちらの軍勢に味方するかによって崩れるという予言が現代の世で実現しようとしていた…というようなストーリー。
CGやカメラワークを駆使した映像はなかなかすごいのだが、そのセンスはやや古く、デビッドフィンチャー監督の『ファイトクラブ』のようなどうでもいいところがスローになったりカメラが狭いところに入り込んでいくような映像が多用されている。
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2005/10/28
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それにしても、よれよれしたキャラがぐだぐだしているのがカッコいいというセンス自体がもうかなり古いと思うんだけどなぁ。
『マトリクス』を思わせるシーンから始まる前半は非常にテンポも良く、面白いのだが、後半は破綻した物語と後付けに次ぐ跡付けでなんだか良く分からなくなってくる人物設定で正直面白くない。予言のキーとなる女の呪いの原因とか、相当アホくさい。よくこれが大ヒットするなロシア。
キャラクターは、虎に変身する女や呪いが解けてフクロウから人間になる女、緊張感のある闇の住人たちなどなかなか面白い要素も多く、ファンタジーテイストのSFというところでハリウッドではあまりお目にかからない設定というところでもあり、これはこれで存在意義はあるのかもしれない。絵作りの面でも、異種の人間だけが存在できる異界を蚊の飛び交う場所として描くという変わった演出で描いたり、やや青みがかった映像なども印象的だった。
ということで2作目は映画館で見るまでもないかな。
『ナルニア国物語』
『ナルニア国物語』を見た。
ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)
- 作者: C.S.ルイス,ポーリン・ベインズ,C.S. Lewis,瀬田貞二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
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ロード・オブ・ザ・リング コレクターズ・エディション トリロジーBOX セット [DVD]
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ストーリーに関しては正直期待していなかったのだが、一見硬派で大人向けのくせにあまりにもご都合主義的でつまらなかった『ロードオブザリング』に比べ、『ナルニア』の方は子供向けで対象が明確なせいか、物語もシンプルでそれなりにまとまっているように感じた。ライオンが○○するくだりなどは「なんじゃそりゃ!」だが、まあ、物語の起伏はちゃんと作られているし、『ハリーポッター』ほどはしょりすぎで性急な感じでもないテンポで進むので、最近の大作映画の中では比較的ちゃんとした作品ではないかと思う。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2004/06/18
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ディズニー配給ということで、残虐シーンが大幅に制限されるという話もあり、戦闘シーンなどはどうなることやらと思ったが、それなりに迫力のあるシーンとなっており、まあ死んでる演出はあるわけで、要は血とか見せなきゃそれでいいんだみたいなテキトーなレイティング意識で制作されているような印象。同じくディズニーが配給したリメイク版『南極物語』では、実話ベースなのに犬を殺さなかったのに、『ナルニア』では動物結構一杯死んでるし、意外にOKなんだなと思った。
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あと、主人公の兄弟姉妹のキャスティングがなかなか秀逸。各人のビジュアルの個性はなかなか面白く、役柄にもマッチしている。しかし普通のライオンが大将ってのもなんだかなぁ。敵の女王も側近少なくてしょぼい感じだったし。全然関係ないけど敵のボスの取り巻きが少なくてしょぼいと言う点で『スターゲイト』をちょっと思い出したよ。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
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これらを制作したWETAデジタルは『エヴァンゲリオン』の実写版を製作中であることでも有名だが、キャスティングも含め、なかなか楽しみ。
NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX (仮)
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2003/06/25
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『エクソシスト』
やっと見た『エクソシスト』。
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でも久しぶりに見てもやっぱり良く出来た映画だと思う。使い古された評価だが、ホラーに品格を与えた作品だといえる。(スパイダーウォークは間違いなく作品の品格を下げているが…)
作品に品格を与える要素としては、
最初に発掘されたパズスの像がどう物語に関連しているかを具体的に説明しないみたいな観客の想像に委ねる部分のバランスや、具体的なモンスターが出てこないで、結局のところ人間の内面に帰結するような邪悪なるものを描き出していること、役者の演技力など様々な要素がある。
それに加え、2000年からの歴史を持つキリスト教をバックボーンとした厚みのある世界観も重要な要素で、ここに関しては、キリスト教圏の人間にとってどれほどの説得力をもつものなのか聞いてみたい気もする。
『ロッキー』のスタローンに似ているせいか、ロッキーと同じようなトレーニングウェア姿になって、劇中でボクサーみたいと評されるカラス神父が何気にとても印象深い。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2005/07/07
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メリン神父の過去を描いた『エクソシストビギニング』は未見。
- 出版社/メーカー: 日活
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- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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『チームバチスタの栄光』
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
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このミステリがすごい大賞という何だか良く分からない賞を取っており、評者のコメントで読んでみようという気になった。
さすがに著者が初めて書いた小説というだけあって、文章が素人のネット小説レベルで、商品として出版されるものとしては珍しい言い回しが多い。だが、登場人物は面白く、内容やディテールの積み重ねも現役の医者にしか書けないものなのは間違いなく、これはこれで面白い小説だといえる。
ミステリとしてはそんなに驚きも無いのだが、捜査していく過程やキャラクターの魅力で最後まで読ませてしまう感じ。
物語は、バチスタという心臓外科手術に秀でたチームで、連続術死が起こり、それを万年窓際の不定愁訴外来の講師が頼まれてやむなく調査していくうちに、チーム内の人間関係のあれこれや手術現場の様子などから徐々に違和感を感じ始め、最後にはとある人物の陰謀を突き止めるというような内容。
途中から登場する、侯成労働省の男がなかなか変わったキャラクターで後半の盛り上がりに大いに貢献している。しいて言うなら奥田英朗の『インザプール』や『空中ブランコ』に登場する精神科医伊良部に似た印象もある。といってもこっちの奥田作品の方が小説としては一枚も2枚も上手なのだが。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05/14
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- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/04/24
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あと、バチスタと聞いて一番に思い浮かぶのは『医龍』という漫画。
医龍?Team Medical Dragon (10) ビッグコミックス―BIG COMIC SUPERIOR
- 作者: 乃木坂太郎,永井明
- 出版社/メーカー: 小学館
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- 作者: 佐藤秀峰
- 出版社/メーカー: 講談社
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『オーメンⅡ』『オーメンⅢ』
先日に引き続き、『オーメン』三部作を一通り観破。
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2004/10/22
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『オーメンⅡ』は13歳のダミアン少年が学校へ入学し、卒業するまでを描いた作品。
ダミアン役の少年がいいキャスティングでイメージぴったりなのが凄い。
下手したら『ファイナルディスティネーション』になりかねないギミック系の処刑シーンも音楽とシチュエーションをうまくドラマと絡める演出でダミアンの恐怖を上手く盛り上げている。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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『オーメンⅢ』は成人し、ソーンという大企業の社長に上り詰めたダミアンの物語。一応完結編だがラストシクエンスは正直あまりピンと来なかった。復活キリストの候補となっていた赤ん坊は全員処刑したのに、何故かキリストを殺せていなかったり、ダミアンは自分の正体に気付いて悪魔として生きているはずなのに、特に大きな悪いことをしているとも思えなくて、肩透かしな印象も受ける。どうせなら死の商人にでもなって軍需産業に手を染めているくらいの悪いイメージのネタが欲しかった。キリスト教な方ならまた別に何か感じるところもあるのだろうか。まあ最近のアホなハリウッド映画に比べたらよっぽど良いシナリオなのは間違いないのだが…。
あと、個人的に幼い子供を殺すシーンは見るに耐えないものがあった。さすがに2人の子供の親になってしまうとそのへんは致し方ない。
次はエクソシストを見なおす予定。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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『LOST』もいいところで終わっているので続きを見なきゃ。色々見たいものが多くて大変。月のレンタル代もかさんでるので、嫁のプレッシャーもあって「TSUTAYA DISCUS」にしようか真剣に検討中。使っている方のご意見など聞いてみたいところではある。