Mr&Mrsスミス

『Mr&Mrsスミス』近所のオデオン座に嫁さんと観に行って来ました。

Mr.&Mrs.スミス (ヴィレッジブックス)

Mr.&Mrs.スミス (ヴィレッジブックス)

前半1時間くらいはなかなか面白い。カウンセラーに来ている夫婦というシーンから始まる冒頭はインディーズな雰囲気があって好印象。秘密組織のエージェント同士が出会って結婚というスパイキッズでも見たような馬鹿馬鹿しいシークエンスもイメージ先行でうまくまとめてあってよい感じ。お互いの秘密を隠して夫婦を演じているシーンも笑えてなかなか楽しめる。
ただ、中盤から2人が殺しあうことになる理由というか設定があまりにもこじつけ過ぎてダメダメ。よくこの脚本で撮影に入ったなという感じ。特にネタバレ気にするほどのネタも無い映画なんだが、まあブラッドピットとアンジェリーナジョリーをキャスティングできた時点で勝ってる企画ではあるんですが。
これを観に来る客もブラピとジョリーが乳繰り合いつつカッコ良くアクションしてればそれでいいのだろうけど。大好きな『ボーンアイデンティティー』のダグリーマン監督(ムーランルージュバズラーマン監督、紛らわしい)作ということで、マンガくさい設定をリアルに演出するという手腕を期待していたこちらとしては結構期待外れなデキ。やっぱ夫婦が二人ともスパイでお互いにそれを隠し通してるっていう設定にそもそも無理がありすぎたのかな。ただし、アクションシーンはボーンシリーズのリアルアクションとは別の路線でカッコいいし、お約束のカーアクションもいい感じなので一回観る分には十分楽しめるデキ。
ちなみに『ボーンスプレマシー』も最高。『ボーン』シリーズの特徴は、ドキュメンタリータッチのリアルなカメラワークと、生っぽいアクション、派手なカーアクションといったあたりで、どれも要素としては地味と言うかなかなか主張しづらい部分ではあると思うが、ここまでハイレベルにまとめられたものは数少ないのではないだろうか。必見です。