最近読んだマンガの話など

映画話の比率が高めなので、ここらで、最近読んだ漫画の話でも。
以前コンビニで見かけてジャケ買いした『マンホール』っていう漫画があるんだが、

マンホール 1 (ヤングガンガンコミックス)

マンホール 1 (ヤングガンガンコミックス)

大雑把に言うと謎のウィルスの感染がどんどん拡大していく事件を捜査する刑事の話。単館系のスリラーみたいな感じで、日常のディテールをちゃんと描いてあるところが好感が持てる作品。2巻が出たら買うと思う。この連休に用があって神戸に帰省した際に、帰りの新神戸駅の近くの本屋で同じ作者の『リセット』
リセット (ヤングガンガンコミックス)

リセット (ヤングガンガンコミックス)

と『ダズハント』
ダズハント (ヤングガンガンコミックス)

ダズハント (ヤングガンガンコミックス)

を見つけたので両方購入してみた。この作者最初はインターネットで作品発表してたらしい。知らなかった。確かにネットでこのレベルの漫画があったら目立つだろうな。内容自体はまあどちらも一回読むには楽しめる作品だと思う。1冊でちゃんと終わっているのが最近珍しくて好感が持てます。個人的には『ダズハント』の方がオチがちゃんとあって好みかな。作中に出てくるゲームのルールもなかなか面白いと思う。巻末についている短編漫画も内容はベタだが、色んな絵柄を書き分けて多重人格を表現するという手法が面白い。『リセット』の方は職業柄こういうゲームの仮想空間がここまで影響力を持つという設定のものは冷めた目で見てしまう。ちょっと違うし規模はこちらの方がデカいんだが、『The S.O.U.P』
The S.O.U.P. (角川文庫)

The S.O.U.P. (角川文庫)

も同じくゲームの世界を扱った小説で、さすがにそれはないだろうみたいな展開にちょっと引きつつ読んだ事を思い出した。(とても面白い小説であることに間違いないのですが)そういえば一冊で完結する仮想空間ものの漫画としては『プレイヤーは眠れない』ってのも好きだったな。多分まだ売らずに持ってると思う。これはオンラインゲームをうまく取り入れた漫画としてはかなり早い時期に出たので、とても新鮮だったのを思えている。系統としては『ルサンチマン』も同じ。漫画としてはこれが一番面白いかもしれない。まだ最終巻まで読んでるわけではないので、詳しい感想はまた今度。
ルサンチマン 4 (4) (ビッグコミックス)

ルサンチマン 4 (4) (ビッグコミックス)

こちらはまた全然違うジャンルの漫画ですが、最近読んだ漫画で印象に残っているのは、『アンダーカレント』という作品。

アンダーカレント  アフタヌーンKCDX

アンダーカレント アフタヌーンKCDX

こういう日常生活がメインで派手なことは何も起こらなさそうな漫画は大好きなのでジャケ買いした。旦那が急に失踪してしまい、風呂屋を一人で切り盛りする若奥さんの話。まあ大体期待通り。絵も丁寧だし、所々面白い構図なんかもあったりしてとても興味深い。一応オチらしい展開もあったりするが、そこらへんはどうでもよかったりする。ひとつ読んでて引っかかったのが、主人公の女性(の絵柄)がなんか男みたいに見えてしまうのがちょっと残念。
どうも夫婦の片割れが居なくなる話というと、『ねじまき鳥クロニクル
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

という個人的に村上春樹の中で一番好きな小説を思い出してしまい、勝手に傑作の予感がしてしまうので困ったものだ。『アンダーカレント』の方は、『ねじまき鳥』とは違ってあまりファンタジーな方向には進まず、地に足ついたまま最後まで行くんだけど、まあそれはそれでまあこんなもんかという感じ。『ねじまき鳥』のあの独特の雰囲気ってちょっと村上春樹以外には無理だよなぁ。なんだかとりとめもない文章になってきたのでこの辺にしておこう。なんとなく見返してみると、1冊できれいにまとまった漫画が好きなんだなと思った。最近30巻とかいくのが普通になってて、読む気起きないんだよなあ。
DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

デスノート』もとっちらかってきてるし。無理やり長くするの禁止。