『フライトプラン』
この冬初めての雪が降る中、先行上映で『フライトプラン』を観た。
- 作者: ピーター・A・ダウリング,テリー・ヘイズ,ビリーレイ,番由美子
- 出版社/メーカー: メディアファクトリ-
- 発売日: 2006/01/13
- メディア: 文庫
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それに加え、主演ジョディフォスターという安心感(なんとなくいい脚本選んでそうなイメージがある)もあり、結構期待して観た。
まあそこはヒネたミステリマニアなので、事前にオチをあれこれ妄想してしまうわけだが、上記の事前情報から想像するに、これはきっとアガサクリスティーの『オリエント急行殺人事件』
オリエント急行殺人事件 [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス
- 作者: アガサクリスティ
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2000/04/07
- メディア: 新書
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- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2005/11/12
- メディア: DVD
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話はそれるが、ジョディフォスターで母娘の話と言うと『パニックルーム』を思い出す。物語は地味な仕上がりだが、部屋の中をカメラが縦横無尽に移動し、デビッドフィンチャーのマニアックな映像センスを堪能できる一品。これは結構オススメ。
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2005/09/28
- メディア: DVD
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で、肝心の『フライトプラン』本編を観ての感想もネタバレにならない程度に書いておく。
物語はは思わせぶりな出来事から始まる。冒頭の死んだはずの旦那と並んで歩くといっためくらまし的な演出、窓の外の像の頭が欠けているとか、向かいの窓からこちらを覗いている謎の男2人、予言めいたことを言う娘、カメラの文法の基本をきっちり押さえて、娘が本当に主人公の妄想かもと十分に客に思わせる演出(登場人物の誰の主観でも無いカットでは娘の姿は極力映らないように工夫されている)等など。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2003/02/26
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根本的な発想の原点は、「○は飛行機に持ち込む際にチェックがユルい!」っていうネタ(ホントか嘘か知らんけど)だと思うんだが、確かにそのネタはミステリの種として上々だし、そこからこういう話をでっちあげる手腕(あくまで予想だけど)は凄いと思うし、きっと分かった上で色々割り切って作ってるんだろうとは思うけど、ぶっちゃけ見終わった後の感想は『フォーガットン』の方が上(異論はあるでしょうが)。
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2005/11/02
- メディア: DVD
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