『笑いの大学』 『ナショナルトレジャー』
一見全く関係の無さそうな2本の映画を並べてご紹介。
まずは、先日観た『The有頂天ホテル』つながりで、『笑の大学』。
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今まで笑ったことも無いという検閲官が、最初は上映を止めさせようと、いやがらせめいた脚本の直しを要求するが、その直しを聞き入れた上でさらに面白い本を書き上げてくる脚本家とのやりとりの中で、喜劇の面白さに次第に魅入られていくという流れがとても面白おかしく演出されている。さすがに舞台で人気だった作品の映画化だけあって、脚本の洗練度などは素晴らしく、また映画なのに舞台っぽい演出で見せきったのも画面に個性をもたらしていて、良い感じ。最後もこの時代ならではのキレイなオチが決まっていて、素晴らしい作品なのではないでしょうか。
ちょっとやりすぎというか演出過剰なところがハナにつく部分もあったりはしますが、まあ演劇だと思えば許容範囲かと。これは舞台で見たら大爆笑でしょうな。
ちょろっと調べてみると、この稲垣吾郎演じる喜劇作家にはモデルがいたそうで。喜劇王エノケンこと榎本健一の座付作家、菊谷栄という人。エノケンこと榎本健一の劇団の座付き作家として活躍し、検閲に泣かされながらも喜劇王エノケンの全盛期を陰で支えていた人らしい。彼も『笑いの大学』の椿一同様、○○されてしまったそうです。(一応ネタバレになるので伏せておきます)
よく知りませんが、小松政夫演じる「さるまた失敬!」の座長のモデルもエノケンなのかもしれません。
で、『笑いの大学』とは一見何の共通項も見出せない『ナショナルトレジャー』もついでに書いておく。
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『ザ・ロック』『コン・エアー』の製作ジェリーブラッカイマー、ニコラスケイジ主演コンビということで、そんな感じの映画。
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配給がディズニーなので、なんというか先のとがっていないプラスチック製のおもちゃみたいな安全なアクションが逆に新鮮(悪い意味で)。一番近いのは『グーニーズ』かも。
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それから、DVD特典映像で、よくあるやつなんだが、「もう一つのエンディング」というのがあって、なんてことない別バージョンのエンディングが収録されているんだが、このエンディングが選ばれなかった理由として、「続編がありそうだと思われたくないから」というのが監督のコメント。よっぽど続編作りたくなかったのか知らんが、ちょっと聞いたこと無い理由だなと。続編要望されたら、当然作るでしょ、みたいなのが商業的にあたりまえだと思うんだけど。内容的にも製作者の志などカケラも感じられないようなつくりなのになぁ。
まあ結論としては、こういうの見ると、どれだけ『インディジョーンズ』シリーズが優れていたかを再認識させられるということですな。
なんとなくダラダラ書いてれば、『笑いの大学』と『ナショナルトレジャー』の接点がもしかしたら見つかるかと思ったけどやっぱり無理っぽいので、このへんで。
そういえばデスノート実写映画化らしい。実写にするとアラがいっぱい目立ちそうな気がするが、まあ楽しみではある。死神どうするんだろ…。
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