『三国志』あれこれ
最近、『三国志大戦』というセガ社が開発した斬新なアーケードゲームの影響もあってか、世間では再び『三国志』ブームの兆しを見せているようだ。
三国志大戦 乱世の群狼 最強戦術講義 (講談社ゲームBOOKS)
- 作者: 講談社
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/10/27
- メディア: コミック
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前置きはその辺にして、かの三国志漫画の傑作、『蒼天航路』がついに完結した。最後はドカンと2巻同時刊行というところが作品同様男らしい。
- 作者: 王欣太,李學仁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/23
- メディア: コミック
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三国志漫画というと小学生のころ父親に買い与えられて初めて読んだ、横山光輝『三国志』全60巻(当時はまだ完結していなかったが)が自分の中でのスタンダードになっている。
- 作者: 横山 光輝,潮出版社コミック編集部
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2003/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このように、横山『三国志』は世間一般で言うところの『三国志』。主人公は劉備玄徳および諸葛亮孔明であり、魏の曹操は天下の大悪人という世界観となっている。
一方『蒼天航路』はこれとは異なり、曹操孟徳を主人公とする物語。曹操が生まれ、黄巾賊を飲み込み、袁紹との長い戦いを経て、赤壁の大敗、北伐、儒者との対立、等々今まで見てきた『三国志』を違った側面から見せてくれる。またキャラクターデザインも個性的で、きらびやかで装飾過多な孔明、トラを連れて関西弁をしゃべる孫権、無邪気な許楮、宇宙人みたいな諸葛謹、いきなり太る袁紹、バーバリアンな呂布、神のように高潔で無敵に描かれる関羽、同じ作者の過去の作品である『地獄の家』に登場する怪人北晴郎を思わせる董卓、挙げればキリが無いくらいの個性的なキャラクターたちのオンパレード。
- 作者: 王欣太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 文庫
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それにしても関羽を捕まえた怪人のいきなりっぷりには驚いた。あそこまで神格化させてしまった関羽を捕まえる者となるとああいう人間離れしたキャラクターを登場させるしかなかったのかもしれないが。
他にもブームということもあり、三国志のみの漫画雑誌が刊行されたりもしているようで、次々に『三国志』を題材とした漫画が登場してきているようだ。今のところこれらの中でイチ押し作品は、池上遼一先生の『覇-LORD-』。
- 作者: 武論尊,池上遼一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/01/28
- メディア: コミック
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- 作者: 史村翔,池上遼一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1999/06
- メディア: コミック
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- 作者: 陳某
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2005/11/22
- メディア: コミック
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