『凹村戦争』

近所の古本屋を徘徊していて見つけた漫画。

凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)

凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)

ビニール袋に入っていたので中を見ずにシンプルでキレイな装丁と「星雲賞もらったよ」の帯と妙なタイトルに惹かれて買ってみた。
星雲賞ということでSF。「凹村」は「おうそん」と読む。つまりオーソンウェルズへのオマージュということらしい。オーソンウェルズといえば、H・G・ウェルズの小説『宇宙戦争』のラジオドラマ放送中に火星人来襲のニュース速報を迫真のナレーションで演じ、当時のアメリカ全土をパニックに陥れた役者。『第三の男』などの映画でも有名。
第三の男 [DVD]

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日本ではイングリッシュアドベンチャーという英語通信教育の教材の朗読(水滴から主人公の青年、女キャラまで全てダミ声で一人で演じきってます)で有名。『家でのドリッピ−』とか『追跡』とか中学生時代に人から借りて聞いてた覚えがあります。

この本、果たして本屋で中身が見れたら買ってたかどうか疑問(絵が薄いのであっという間に読める)なんですが、まあSF好きなら楽しめるのではないかと。
メインは『宇宙戦争』のパロディなのだが、空から降ってきた「物体X」がホントにエックスのカタチをしていたり、そのエックスがトライポッドよろしく戦闘機と戦争したり、『プリズナーNO.6』とか『2001年宇宙の旅』とかネタが色々出てきて楽しい。

プリズナーNO.6〈コレクターズボックス(6枚組)〉 [DVD]

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スターバックスあたりでコーヒーでも飲みながら読むにはちょうど良い一冊ではないでしょうか。