『BIRDY』

先日書いた、『悪魔を憐れむ歌』『セッション9』と同時に借りたDVDやっと見た。
BIRDY

貸してくれた方から再三言われたのは、深夜にTVで見る分には面白い映画とのこと。
まあ確かにそんな感じ。
鳥にあこがれて鳥になりたい青年バーディと彼の親友の過去と現在。その間に起こった日常生活の出来事やベトナム戦争の悲惨な経験などを回想しながら、物語は進んでいく。現在、精神病院の一室でバーディは心を閉ざし、一言もしゃべらなくなっている。そこを訪ねた親友はなんとか彼の正気を取り戻そうと努力するが…。という物語。

まあ正直ラストシーンがあまりにも唐突かつ「なんだそれ!?」なので、最後まで見た感想はぱっとしないのだが、劇中の一つ一つの要素は面白いものも多かった。60年代のアメリカの空気や町の様子などがよく分かるし、ベトナム戦争のシーンも今見ても高いクオリティで仕上がっている。若いニコラスケイジのちょっとヘタっぽいセリフ回しも堪能できます。鳥にあこがれる青年というキャラ設定も面白いし。

オチにインパクトのある映画ということで借りたので、同じベトナム映画のオチモノ『ジェイコブスラダー』なんかも思い出しながら見てたのだが、そういうたぐいとは全然別。まあある意味印象に残るラストシーンだった。

ジェイコブス・ラダー [DVD]

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色々考えすぎて、実は親友のニコラスケイジも気が狂っているのかもとか、ケイジつながりで『フェイスオフ』みたいにバーディとケイジの顔が入れ替わっているというオチか?など深読み全開で見ていたのがバカらしい。
フェイスオフ 特別版 [DVD]

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近い印象としては『蒲田行進曲』の最後のアレに近いものを感じた。(全然ラストの内容は違うんだが)

蒲田行進曲 [DVD]

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ちなみにこっちは大好き。

まあ、そんなに強くオススメはしないが、時間があれば一度は見てみるといいかもしれない。